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DD51ー852

by reiji_GS

関西線で今なお活躍を続けるDD51。かつて蒸気機関車の活躍を追いやった無煙化の立役者として全国で使用されてきたDD51も終焉の時を迎えようとしている。既に関西線以外での定期運用は終了し、全国で使用されてきた機体で残存しているものは、波動用を除くと全て愛知機関区で最期の力走を見せている。その活躍の場が関西線である。

その中でも特に注目されているのが、国鉄色と呼ばれる機体。JR貨物発足以前の国鉄時代のにおけるDD51のカラーリングを現代にまで継承している機体が極わずかながら現役で貨物を牽引しているのである。この国鉄色を纏う機体が関西線に現れると、一気に沿線での撮影者の数が増す。SNSが発達した現在では目撃情報が瞬時に拡散されるがための現象である。

その国鉄色の中でも「栄光の機関車」と呼ばれているのが852号機である。
東日本大震災の折、緊急石油輸送に充当されて磐越西線に登場した事は記憶に新しい。
全国的に関西線以外での石油輸送は電気機関車にすっかり置き換わってしまったのであるが、だからこそ有事の際に送電がなくとも動けるディーゼル機関車に白羽の矢が立ったわけである。

現在は高速道路網が発達し、無くなってしまった紀勢貨物。
そのラストランを勤めたのも852号機であった。
いつの日かこの地でも道路が寸断されるような事態になった際に、ディーゼル機関車は活躍してくれるのであろうか?
しかしそのときにはDD51は終焉を迎えているのだろうと思う。
そう、既に後継者は愛知機関区にやってきているのである。

この夏、とうとう愛知機関区に北海道からDF200が送り込まれてきた。
いつかはと誰しもが思ってはいたけれど、本当に北海道から赤熊がやってきたのである。
確実にDD51は姿を消すんだ。そう覚悟をしなければならなかった出来事であった。

しかし、その出来事よりも半年前に訪れた852号機との別れ。
老朽化が進み、既に型式全車検の終了が宣言されたDD51は対外的なアナウンスなく突如運用を離脱する。そしてしばらく休車になって復活する機体もあるけれども、一気に解体されてしまう機体もある。
2016年の春、栄光の機関車852号機は突然運用を離脱し、そして解体されてしまった。

深夜、四日市待機中のバルブ撮影が852号機との最期の出会いとなってしまった。
セメント列車を力強く牽引する852号機の勇姿を撮影するチャンスに恵まれていた事は幸せであり、いつまでも記憶にとどめておきたいと思う。



reiji_GS
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